2017年 02月 10日
「プロフェッショナルに出てた飼育員さんですか?」 5歳くらいの男の子が嬉しそうに駆け寄ってきた。 ゾウさんとお友達になっている飼育員さん。 椎名キーパーはHEROなのだ。 プロフェッショナル 仕事の流儀 動物と向き合うプロたち 命をめぐるプロたちの物語 が1月30日に放送されました。 自分の仕事に対して 常に向上心を持って 知識があって、技術を磨き、経験を積んできたプロたち。 命と向き合うその姿には、何よりも動物を愛する気持ちがあり、命の重みを誰よりもわかっている。 「命の前でフェアでありたい」「助けたい」「死なせたくない」「幸せに暮して欲しい」 その強い思いがこの方々をプロフェッショナルにしたのだろう。 椎名キーパー!登場。もっと見たかったというのが多くの感想だったが。。。 確かに、レジェンドと呼ばれる飼育員とゾウとの物語は、あんなものではないよなあ。 「ゾウの飼い方は直接飼育が一番いいと思っている。」とおっしゃってる椎名キーパー とべ動物園が直接飼育ができているのには、ここまで築き上げた人間と動物の種を越えた絆があるからこそである。 数々の試練を共に乗り越えてきた月日を、あの短い時間では語り尽くせないだろうな~と思った。 作業中もずっと、ゾウたちに話かけながら仕事をされている姿が映った。 動物たちは生きてる命、感情もある。 そこにお前たちがいることをいつも見ているよ、感じているよ。 以前、黙々と草引きしている椎名キーパーに質問したことがあった。 「草引きは若い子たちに任せたらいいんじゃないですか?」 「いいんですよ。モートは挟んでいるけど、いつもゾウさんたちを見ることができるし、あの子たちが自分を感じてくれるから。お客さんも声掛けやすいだろうし、草引きまでできて一石三鳥も四鳥もだから・・・」 椎名キーパーのゾウさんに対する深い愛情が伝わってきた。 「いつもお前たちの傍にいるよ。」椎名キーパーの心の声が聞こえてきそうだった。 知識も必要だろう。技術も必要だろう。 知識と技術があって、経験を積んだら、椎名キーパーのようになれるのか? おうなさんは違うと思うんだよね。 何よりまして、ゾウへの愛情の深さなのではないか! 彼らを幸せにしてやりたい。ソフト面で最高のサポートをしてやりたい。 そう思うからこそ、誰よりも努力されてきたのだろうし、 ゾウさんの傍で少しの変化も見逃さないよう見守って来たのだと思う。 番組の中で、他園の方が椎名キーパーのことを 「ゾウに認めてもらった・・・」と表現されていた。 動物は人間を見ている。心を読んでいる。人間に順位をつけている。 知識と技術だけでは、掃除をしてご飯を与えてくれるだけでは、認めてはくれないような気がする。 海外の動物園ではゾウの飼育方法が変わってきているようだけど。 とべだけは、今の飼育方法を続けて欲しいなあ。 人間に心を開いた動物の姿。飼育員と動物の間に育まれた愛の姿に感動し、見る者の心をあったかくしてくれるんだもん。 そして、家族、親子で暮らすゾウ。 家族、親子、姉妹の愛がいっぱいなところに人は感動する。 どうやったらゾウたちが幸せでいられるのかをいつも考え、ゾウと共に生きたいと言われた椎名キーパー。 2011年初めて椎名キーパーにお会した時に聞いた言葉 「強制ではなく共生だと思っている」 従わせようではダメなのだ。 実際、手かぎを持ったキーパーさんたちの姿をおうなさんはほとんど見たことがない。 掃除をしていても、ゾウさんのほうからコミュニケーションを取ろうと寄ってくる。 「手伝ってくれなくてもいいよ。ありがとう。」 そんなこと言ってるのかな。。。 ゾウをひとりの人格(ゾウ格)を持つ命あるものとして尊重し、そして、自分もゾウに認めてもらえるよう努力して、 共に生きる。 かっこ良すぎです(*^^) 4人のプロに共通していたことは、相手が動物であっても常に相手の立場になるということだろうか。 キリンの飼育員さんの流儀は。。。 「キリンに、なる。」と言われていた。 前々から思っていたが、椎名キーパーはゾウになってると思う。 ゾウの気持ちになり、ゾウの立場になっているよね~。 獣医さんがぼそっと言われた一言が心に残っている。 「お察しします。」 これこそ、想像力を働かせ、相手を思いやった最高の言葉だったように思う。 息を引き取った愛犬を前に、悲しみに暮れる飼い主さん。末期ガンで3カ月にもおよぶ抗癌剤治療を傍で見ているのもお辛かったと思う。 その気持ちにそっと寄り添った言葉。 動物の命を救う技術もさることながら、相手の立場になり、動物の気持ちや飼い主さんの気持ちを思いやることができる獣医さん。 この1匹の小さな命が、この家族にとってどれだけ尊く大切なものだったのか、獣医さんはわかっている。 一人のお客様のお気持ちを大事にする動物園であって欲しいと思う。 何年経っても、命日を忘れない。その方にとって太郎さんは子どものような存在だったのかもしれません。 動物園の動物のことを家族のように思っている、見守っている方々がいらっしゃることを忘れてはいけない。 「あそこに行けば、何か温かいものを感じる。動物にも人にも愛を感じる。」 全国から、行ってみたい、また行きたいと思われる動物園て、いいなあと思う。 それは、かぐや媛のゾウさん基金に寄付してくださる方や、賛助会費を納めてくださってる方々も同じ。 かぐや媛にゾウさんたちの支援を託してくださっていると思うと、その思いを大切にしなきゃと思うのです。
by taketoriouna
| 2017-02-10 10:26
| おうなの日記
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