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いきものがたり

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2016年 04月 25日

アフくんは幸せだったと思います。 ずっと家族といっしょだったもの・・・

アフリカのゾウの孤児院からやってきたアフとリカ
とべ動物園に来てからは幸せだったと思います。
人間に対する恐怖心も怒りも、遠く日本に連れて来られた不安も、ひとりの飼育員さんとの出会いによって少しずつ薄らいでいったのです。

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絵本「ボクたちは家族Ⅰ」より


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飼育員さんもこの子たちの家族になりたいと思い、アフとリカも飼育員さんを母親のように慕い信頼し、共に歩んだ29年。
動物園では繁殖が難しいとされている赤ちゃん3頭にも恵まれ、家族を持つことができたのです。


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動物園では、ひとりぼっちのゾウさんもいます。
アフくんは幸せだったと思います。
いつも柵越しにリカさんや、媛ちゃん、砥夢くん、そして砥愛ちゃんのことを嬉しそうに眺めていました。
そして、鼻を伸ばし触れ合う様子に、私たちまで幸せな気分にしてくれました。
「ボクは幸せだったよ。ありがとう。」って、アフくんは言っているような気がします。

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飼育員さんたちに支えられながら、リカさんとふたりで作った家族。

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アフくんはリカさんのことが大好きだったよね~。。。

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子どもたちは、大きいアフお父さんがちょびっと怖かったようでもありましたが、
お父ちゃんに近づいて甘えている場面を何回も目にしました。
アフくんの嬉しそうな表情が今でも目に浮かびます。

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子どもたちを愛したアフお父さん。
この数カ月はホントに幸せだったと思います。だって、砥愛お嬢ちゃまは飼育員さんやリカお母さんの目を盗んではお父ちゃんの部屋に乱入(^-^;
最初は心配していたお母さんも、父と娘の仲良く触れ合う様子を見て安心していました。

アフお父さん! 嬉しそうだったな~。。。 


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アフくんは、しっかり、命をつないでくれました。
その命を今度は、媛ちゃん、砥夢くん、砥愛ちゃんがつないでいってくれることでしょう。


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アフリカゾウのオスゾウは体重が6トン近くにもなります。
一日に何マイルも歩くゾウにとって、動物園はあまりにも狭いと思います。
元旭山動物園園長 小菅正夫さんの著書「もしも、あの動物と暮らしたら!?」にもあったように、
http://ounanoomoi.exblog.jp/m2016-02-01/
放飼場から離れた場所に広い牧草地を用意してゾウさんを迎えることができる動物園になったらいいですね。


アフくんはきっと今ごろは、天国の広い草原を思いっきり駆け回っているんだろうな。。。


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姫リンゴが小さな白い花を咲かせる頃、アフくんは旅立ちました。
来年も再来年も、姫リンゴは同じように花を咲かせることでしょう。
ここにアフくん、あなたがいたことを忘れないし、姫リンゴも残された家族をずっと見守ってくれるはず。

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この写真はアフくんが亡くなる2日前、平成28年4月12日11:41に撮影したものです。
これが、アフくん最後の記録写真となりました。





by taketoriouna | 2016-04-25 11:56 | アフリカゾウ家族


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