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カテゴリ:生きもの語り( 4 )

椎名キーパーにインタビュー (情報誌マルキーズ2016年4月号掲載)


命と向き合う  ~アフリカゾウ家族と生きる~


とべ動物園のアフリカゾウ家族の何が凄いのか!いつも感心することは飼育員さんたちとゾウの関係です。
ゾウとここまでの絆を築いてこられた椎名キーパーの一日のお仕事を、体験取材という形で追ってみました。


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7時30分 椎名キーパー出勤
毎朝、ゾウさんの顔を見て、「おはようさん。元気かなあ?」と一頭一頭に声をかけながら、
今日はいただきもののバナナを口に入れてやりました。
この時に、ゾウさんたちに変化はないかなとか、ひと晩機嫌よく過ごしてくれたかなとか、ゾウさんたちの様子、
ご飯の食べ残しや寝室の状況などを見て判断するんです。
朝の挨拶が終わると、時間との戦いになります。九時にゾウ舎の扉を開けるまでに、
アフ君の牙の消毒とご飯の準備をして放飼場に置きます。



それにしても、椎名キーパーの包丁さばきやスピードには、目を見張るものがありますね。
一日に何キロくらいのご飯を用意されているんですか?サツマイモや人参など、小さく切っていらっしゃいますが、
大きな動物だから、そのまま与えても良さそうな気がするのですが。


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アフ君が約百五十キロ、リカさんたちメス三頭で約二百キロ、一日約三百五十キロのご飯が必要になります。
青草や樫の枝木はそのまま出しますが、さつま芋やリンゴなどをそのまま出すと、
大きなゾウがあっという間に食べてしまって、なかなか小さい子は食べられなくなってしまうでしょ。
小さく切って放飼場にばら撒くことで、小さい子たちも食べることができるし、
採食に時間をかけさせるためという理由もあるんです。
野生と違って、ご飯を探さなくても与えられる。動物たちにとっては好ましい事ではありません。
あっという間に食べ終わったのでは、時間を持て余してしまう。
動物園という狭い空間の中にいると、変化がないので、変化がないと退屈してしまう。
退屈すると、ストレスになり常同行動が増えることになるんです。


8時55分 ゾウ班の飼育員さんたち集合
扉を開ける準備。お部屋でフリーでいたリカお母さんの足を繋留。あちこちで、確認OKの声が飛び交います。
今日は忙しいからとか、ゾウさんたちも慣れてきたからとかいう理由で、
この確認をひとつ飛ばしても大丈夫かな、なんてものはありません。
ひとつひとつ、手順通りに、確認、声掛け、毎日同じ作業で進める。
ゾウさんたちと取り決めたルールを人間が破ると、ゾウさんたちは戸惑い、
ちょっとした動作のズレから事故につながることもあるんです。
野生動物を扱うことには、気のゆるみや手抜きが一番危険です。
動物と向き合っているときは、いつも真剣です。


9時 ゾウ舎開扉
ゾウさんたちが放飼場に出た後、扉を閉めてお部屋のお掃除開始。
まあ!これが大変。ウンチを運び出し、床は電動ブラシで掃除。鉄柱一本一本にデッキブラシをかけ、
部屋全体をホースで洗い流し、スポンジ付きブラシで水気をふきとる。

部屋のお掃除が終わると、晩御飯というか夜ご飯の準備。ここでも、色んな工夫がされていました。
ゾウさんたちは外にいる時間より部屋の中で過ごす時間のほうが長いんです。
午後三時半に収容してから朝の九時まで、狭い部屋の中で過ごさなきゃならない。
彼ら野生動物は十時間も寝ているわけじゃないんです。二時間くらいうとうとしては起き、
人間のように横になってぐっすり寝込むことなんてない。
野生でそんなことをしていたら、すぐにライオンに襲われてしまいますからね。
アフ君は立ったままで寝ています。
それに、体が何トンもあるゾウが横になって何時間も寝ていたら、身体の重みで内臓が圧迫され死に至ります。
子どもたちはこの環境に安心しきっていますから、横になって寝ていますが、それでも睡眠時間は少ないんです。
彼らは夜中でも起きてご飯を食べ、また、まどろみ、それを繰り返しながら朝を迎えます。
だから、狭い部屋でも、ゾウさんたちを退屈させないようなことを、私たちは考えてあげなきゃいけないんです。
おもちゃを用意したり、食事にも遊びの要素を取り入れ、今日は樫の木を鎖で吊ってみました。
アフ君にはこれで遊びながらご飯にしてもらうつもりです。



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11時 翌日のお雛様イベントの準備
飼育員さんたちは、日頃、私たちが見えないところでの作業がたくさんあることに驚きました。
この日は食パンを使って、菱餅風桃の花ケーキを作られました。いつものことながら、椎名キーパーの芸術的センスには脱帽です。

  


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ゾウさんとの信頼関係を築くには、一緒にいる時間を多く作ることが大切ですが、
イベントなどが入る日は、その時間もなかなか取れないんです。
ご飯出し、お掃除の最中も常にゾウさんたちを触り、声掛けするようにしています。

あの子たちが、野生では家族みんなで助け合いながら暮らしているように、
私も家族の一員になってサポートできたらいいですよね。


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「お母ちゃんのご飯を、少し分けてもらっといで!早く行かないとなくなるよ。」

取材を受けている最中も、傍に寄ってくる媛ちゃんに声掛けをしていらっしゃいました。

ゾウさんを見ている時の椎名キーパーの眼は愛情に溢れ、ゾウさんたちの瞳も穏やかで、
心が通じ合っている、お互いが信頼し合っているんだなあと感じました。

椎名キーパーが少年時代に、サーカス小屋の前に繋がれた悲しそうなゾウの眼を見て、
ゾウを幸せにする仕事をしたいと心に決めたとお聞きしたことがありましたが。
とべ動物園のゾウさんたちの瞳は、とても幸せそうに輝いていました。

  


                                         (取材・文 山岡ヒロミ)

※午後からの取材記事は次回掲載予定













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by taketoriouna | 2016-06-15 21:58 | 生きもの語り | Comments(0)

わたしたちと同じ尊い命です。

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キミはあと何日生きていられるのですか? 次に生まれてくるときは、最後まで一緒に居てくれる家族に出会うんだよ。 次に生まれた時は幸せに生きてね。

次回の情報誌の取材申込のために、動物愛護センターに行ってきました。
やっぱり、ここはおうなにはキツ過ぎました(><)

昨年一年で殺処分された犬や猫の数・・・5400匹

今朝も尊い命が失われました。

首輪をつけた子が何匹もいました。 
もう自分の運命がわかっているのか、諦めた目をしてうずくまっている子がいました。 
たぶん、人間に可愛がられた時期があったんでしょう。シッポを振って近寄ってくる子がいました。 
怯えて、部屋の隅で震えている子がいました。

涙なくしては、見ることができませんでした。 でも、この現状をちゃんと見て聞いてこなきゃいけない。


事実を知って欲しくて、伝えたくて、次回の記事を書くためにに動物愛護センターを取材させていただくことにしたんです。
2週間後にまた行きます。 見て聞いてきたことを、私は伝えていかなきゃいけないと思っています。


うちに連れて帰れるものなら、連れて帰りたかった(/ _ ; )  でも、うちのマンションはペット不可なんです。
だから、うちの子は吠えない騒がないカメのゴンちゃんとこの子たち水槽の中で暮らすお魚たちです。


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どの子も命なんです。
人間の勝手で飼う以上は、最高の環境にしてあげないと・・・

今日も所長さんが言われてました。 
自然界に人間が手を加えてはいけない。加えた以上は最後まで責任を持たなきゃいけないんだと・・・
自然界は厳しい。生き抜いていくには、本当に厳しいんだよ。だから、バランスが取れてるんだ。
野良猫が可哀想だといってエサを与えたりすることは、却ってその子たちを不幸にするんだってお聞きして、目から鱗だったんです。


ゴンちゃんだって、野生にいるはずの子。 おうなが連れてきたんじゃないけど、ある日突然部屋に居た子だけど、
飼う以上は責任持って、最後まで。。。 看取るまで。。。

いやー(^^;  もしかして、あの子のほうが長生きしたりして、おうなたちが看取られちゃったりして(ーー;)   



今日、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定され、国をあげて保全の方向に。というニュースが流れました。
ゾウさんも、地域外保全のために、飼育員さんたちは日々頑張っておられます。
でも、人間の手を入れてしまった子たちです。
動物園にいる子たちは、幸せなことに最後まで家族のように愛情を持って大切に飼われています。

自然界のような厳しさはありません。
ご飯をもらえて、安心して眠れて、ケガや病気になったら治療してもらえて・・・
その意味では幸せかもしれない。

  
ただ、思うことは、コンクリートと檻で囲われた中にいるってこと。    ひとりぼっちの子が多いってこと。

おうなが動物園に通い始めたころ、ある飼育員さんが言われました。
「自然の中に動物たちがいて、そこに人間がおじゃまするみたいな動物園が理想の動物園です。」って・・・

昨日、友達のK君が、マサイマラに行った時の写真を送ってくれました(^^♪
理想だなー。。。  こんな土と草があるところに家族がみんな一緒に。 


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無理だってことは、わかってまーす。
お掃除も大変だし、衛生面の管理ができないし。
ただ、家族がこれくらいいっぱいになったらいいのにね\(☆o☆)/
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by taketoriouna | 2013-02-02 00:21 | 生きもの語り | Comments(0)

もっと多くの人に見てもらいたかった・・・

 
   太郎くん ありがとう  


あなたとキーパーさんのコンビで毎週水曜日にやっていたイベント《水曜ゾウでしょう》
本当に素晴らしくて楽しかった。。。

もう遅いかもしれないけど、もっと多くの人に見てもらおうね。








あなたがいなくなって初めて、あなたの存在の大きさに気づきました。
おうなは、落ち込んでいます。

あのゾウ舎のところに、あなたがいることが当たり前だと思っていました。
みんな名前があって、アジアゾウの太郎はあなたしかいないのに、声をかけることもなく通り過ぎてたときがあったことを悔やんでます。

みんな名前をつけてもらっているのにね・・・
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by taketoriouna | 2013-01-29 11:24 | 生きもの語り | Comments(0)

息づく命の営みなんです

冬ですねー。 
今、竹林整備してるところも、畑のあるところも、里山に程近い所にあるんですけど。。。
雪中花とも言われる水仙や真冬の花 蝋梅の香りが漂ってきていい感じです。

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数年前から、休日は山に行って自然の中で季節を感じるなーんて、ちょっとかっこいいライフスタイルになってたんだけど(^^;)
あと1ヶ月ちょっとしたら、ふきのとうが雪の中に顔出して、春だー!って感じたり、また1ヶ月すると動きの鈍いカエルや蛇がいたり・・・
水仙や蝋梅見ると、ああ!冬なんだなーって・・・  寒いはずです。  
動物園はもっとさぶい。  砥夢くんの居る多摩はもっともっと寒いんだろうなー。。。 



真冬でも元気なワンちゃん、久しぶりに大好きなじゃん君に会いに行きました。
2年前は、よくお散歩に連れ出していたじゃん君 (人んちの飼い犬)なんですけど。
おうながぐちゅぐちゅに撫で回すもんだから、じゃん君もそれが嬉しいみたいで、おうなを見つけると、シッポをちぎれんばかりに振り回して、嬉しさのあまりいつもおもらししちゃうんだよねー(´▽`)
今日もキミは喜び過ぎです。

ちっとも、じっとしててくれないから、ピンぼけですけど。。。
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なが~い冬眠生活に入っている、うちの子 ゴンちゃん です。
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大丈夫かなー(/ω\) 生きてるかなー???  水槽の周りはダンボールと木で囲われてるから、全く中の様子が見れないのです。
4月まで待ち遠しい(><)            ↓この中にいます。
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ちょっと、やりすぎじゃないのーって感じですが・・・  ダンボールも板も持ち上げて出てくるもんだから、ガムテープで封じてるんです。 
ゴンちゃんは自分は家族だって思ってるみたい。 ちょっとでもおうなたちと一緒に居たいみたいなんだけど。。。
冬眠させないと長生きできないらしいから、泣く泣くこうしてます。



そして、やっぱりこの子達  なんてカワイイのかしら。。。   ふたり仲良くご飯タイムです。
砥夢くんは元気にしてるかなー? 多摩は愛媛に比べて寒いけど、走り回っているかなー。。
早く会いに行かねば・・・
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親子って、動物も人間と同じなんだよね。   お母さんに甘える姿、お母さんはいつも子どものことを守っているし。   この指がたまらなくカワイイ
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動物園に行ったら、こんな場面いっぱい見て欲しいなー。
家族の営み、親子、姉弟  人間の世界と一緒なんですね。

展示って言われてるけど、モノじゃないんです。    すべて息づく命の営みなんです。



27日(日)夜10時~  BSプレミアム
『宮崎 命のあしあと』 っていうドラマがあります。 
2010年の宮崎で起きた口蹄疫 家畜を処分しなければならなくなった酪農家の苦悩と立ち直るまでの姿を描いたドラマみたいです。
何を伝えようとしているのか・・・ 見なきゃと思っています。

なぜ、感染していない牛まで殺さなきゃいけないの・・・ あの時のニュースで流れた映像は今でも脳裏に焼きついています。 
かぐや媛の活動を始める前から、毎週殺処分される犬や猫、口蹄疫問題で処分された家畜、原発事故で置き去りにされた家畜やペットに心を傷めていました。
人間側の都合で命を失うことになった動物、命は対等??? 仕方ないと言われても、あまりにも理不尽で辛くて悲しくて・・・
でも、何にもできない自分に歯がゆさを感じ、せめて私が出会った命には、いっぱいの人間の愛を注いであげたかったんです。

ゾウさんたちに、入れ込み過ぎとか思いが強すぎとも言われたりするけれど、だって出会っちゃったんだもん。
あの子たちの幸せを願ったら、こんな活動になっちゃったんだもん。。。










 
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by taketoriouna | 2013-01-23 20:47 | 生きもの語り | Comments(0)